コロナってる場合じゃない2 〜コロナを正しく恐れてロックダウンを防げ〜
どーもライフプライオリティーです。
昨日タレントの志村けんさんがコロナウィルスにより亡くなったという非常に悲しいニュースが流れました。本当に残念でなりません。
彼には快復して出てきて、コロナマジやべーよ、ほんと気を付けろ!と、日本中に注意喚起をして欲しかった。
もちろん個人的な繋がりがあるわけではありませんが、画面上からでも伝わってくる人柄の良さ、多くの人が尊敬し、信頼していた方だろうと思います。多くの方が悲しみに沈んでいることと思います。心からご冥福をお祈り致します。
こういうことが身近に起こる可能性がある。あなたがマスクをせずに外出し、食事をして帰ってくことによって、ウィルスを広げ、人が死ぬ可能性があるのだということを、心に刻んでいただきたいと思います。
前回の私の記事で、もしかしたら、コーヴィッド19は恐るるに足らない、という印象を受けた方がいたかもしれません。
私は香港在住で、コロナを恐れることが当たり前になりすぎていて、前回の記事ではそこが抜け落ちてしまっていたように思うので、今回は武漢のコロナウィルスのニュースが出てから、香港市民がどのように対応してきたかについて、お話をしたいと思います。
武漢でコロナウィルスのニュースが出たのが、ちょうど旧正月が始まったころだったので、今年の1月の後半だったと思います。
私は香港人の彼女と同居しております。彼女はニュースが出たその日にマスクや消毒液を用意し、「これから1ヶ月が勝負だ。私たちはSARSを経験しているのでこの恐ろしさがわかる。これから旧正月が終わって、多くの人が中国から香港に帰ってくる。ここでいかに感染拡大を食い止めることができるか。市民一人一人の努力にかかっている」と完全に戦闘モードに入っておりました。
私が次の日に外に出ると大袈裟でなく外で見かける90%以上の人が既にマスクを着用しており、電車の中ではすでに99%の人がマスクをしていました。
そう、彼ら、彼女らは民主化のための香港警察との闘いを一旦休戦し、黒いデモ用マスクをサージカルマスクに、右手の雨傘を、アルコール消毒液に持ち替えて、コロナウィルスに対する闘争を始めたのです。
それから、外出するときには必ずマスク着用、アルコールハンドジェルを常に携帯し頻繁に手の消毒、家に帰ると、全身にアルコール消毒液を吹きかけられ、携帯や財布等の所持品も全てアルコールスプレーで消毒、そしてそのままシャワーを浴びて、服はほぼ毎日洗濯するようになりました。
こういう時の女性の危機管理能力というか、生命を守るための直感的行動には頭が下がります。巷を見ても、女性がリードして旦那さんや子供を守っているのがわかります。
程度の差こそあれ、香港市民はニュースが出たその日からこのメンタリティーでした。
旧正月が終わって2週間ほど、2月末の時点で感染者は100人以下だったと思います。この人口が世界一密集した香港で、数千人か、もしかしたらそれ以上の人がが香港中国間を行き来していたであろうことを考えると、これは驚異的な数字です。
しかもこの間、香港行政長官のキャリーラムは中国ウェルカム、なんなら香港の医療機関使ってくださいとばかりに、中国香港間の橋を無料か半額かにしていました。
この政府の対応に香港市民は当然憤りながらも、そもそも政府に何も期待していない彼らは、自分の身は自分で守ると決めて行動をし、そして実際に守ったのです。
こうして感染拡大の第1波を乗り切った香港市民でしたが、現在残念ながら第2波が来ています。
理由はヨーロッパ、アメリカの方が感染が拡大し、また、春休みも重なったことで、多くの海外在住の香港人や留学生が帰ってきたためです。
これによって多くのウィルスが流入し、感染者1日50人ペースでが急増、再び緊張感が高まり、香港政府は、「飲食店やバーで1つのテーブルに座れる人数は4人まで、テーブルとテーブルの間は1.5m以上空ける」というルールを作りました。
正直これには多くの香港人が「何を今更」という印象を受けたのではないかと思います。
というのも多くの香港人は第2波の感染拡大にはそれほどパニックになっておらず、しっかりとした感染対策を行えば拡大を防ぐことができる、と自信をつけていたからです。
むしろ、自粛しすぎることによる経済的な打撃の方が大きく、しっかりと予防を行いながらも、香港経済を守るために消費活動を行なっていこうと考えていたからです。
そのタイミングでの更なる自粛規制だったので、本当に政府というのは現場の感覚が分かってないなーという印象でした。
さて、ここまでが香港での話でしたが、世界中でロックダウンが広がっています。ニューヨーク、ワシントン、カリフォルニア、ロンドン、インド、フランス、イタリア、スペイン、ニュージーランド等。
では、なぜここまで欧米で感染が広がってしまったのか。大きな原因の一つに文化の違いがあると思います。
日本では、外から家に帰ってきたら手を洗う、食事の前には手を洗う、という習慣を子供のころからつけられます。しかし、欧米ではこの習慣は日本ほど徹底していません。
それから、予防やエチケットとしてのマスクをする習慣はほとんどなく、マスクをしていると病人と思われて、近づかないで!という反応をされます。
これは友人から聞いた話ですが、彼女の友人はイギリスで看護師をしているそうですが、看護師ですらマスクをしていないそうです。そもそもマスクが不足しており、医者にマスクをつけさせてくださいというと、マスクは医者がつけるもので、看護師がするものではないと断られたそうです。
彼女の母親も看護師をしているそうですが、彼女もマスクをつけずに仕事をしており、コロナウィルスに感染してしまったそうです。
医療関係者がこれなら、一般市民はほとんどマスクをしていないだろうと思います。
また、さらに悲しいことに、コロナの症状がある場合は自宅で待機するよう指示されているようです。ベッド数が足りないので、本当に呼吸が苦しいような症状が出たら病院に来るようにと。
非常に残念なことに、こういった現状が、世界中のロックダウンを招いていることは確かです。
私たち日本人は、欧米の先進国は医療も充実しているように思われがちですが、実際に住んでいる人の話を聞くと全くそうではないようです。日本や香港に住んでいる私たちはそういう意味ではかなり恵まれていると思います。
香港での今日時点でのコロナウィルスによる死者数は4人です。立地や人口を密度を考えると驚異的な低さです。
このことは感染拡大や、それに伴うロックダウンは、私たち市民が高い予防意識をもって行動することで防ぐことができるということを明らかに証明しています。
コロナを正しく恐れて行動すれば、ロックダウンは防ぐことができるんです。
香港に住んでいる私から見ると、世界中で広がっているロックダウンが残念でなりません。大地震が起きて多くの人が死んだ未来から、大地震の10分前の過去にタイムスリップして戻ってきたような感覚です。どうかしっかり予防をしてくれと。感染拡大(オーバーシュート)はあなた次第で防ぐことができるんだと。政府でも周りの人でもなく、あなた次第なんだと。
ロックダウンが広がると、経済が止まり、失業者が増え、生活ができなくなり、自殺者が増えていきます。これは間違いなく今後起きてくる、コロナウィルスの二次被害です。
東京でもロックダウンが起こるのではないかと言われていますが、どうか、他人事と思わず、自分次第でロックダウンは防げるんだという気持ちで、行動をしてください。もちろん東京以外に住んでいる方もです。日本人全員が団結して、コロナから日本を守る、そういう気持ちで立ち向かってほしいと思います。
実際に何をすべきかは、あらゆる情報が出ているので皆さん知っていると思いますが、基本は頻繁な手洗いと消毒、外出時のマスクの着用です。帰ってきてからの衣服の消毒と、洗濯、毎日シャワーを浴びる、もできればやった方がいいと思います。
で、私的にすごく大切だと思うのはマスクの着用です。飛沫感染を防ぐという実際的な意味だけでなく、マスクをしていることによって、私は感染拡大と闘うんだという、意思表示になるからです。そして、マスク着用者が増えれば増えるほど、一体感が出てきます。俺たち、私たち全員でコロナウィルスと闘うんだと、コロナウィルスに勝って、平和な生活を取り戻すんだと。
これ、大げさに聞こえますが、香港にいると本当に感じます。香港では外に出ると99.9%マスクをしています。するとみんなが同志のように感じられてきます。ともにコロナウィルスから香港を守る同志たちです。
私はロックダウンはウィルスに対する人類の敗北宣言だと思っています。どうか東京が、日本がそうならないように。私たち一人一人が、正しく恐れて予防すれば感染拡大は防ぐことができます。
あなたが軽い気持ちでマスクをせずに外出した行動が、遠いどこかで誰かの最愛の人を殺すこともあります。反対に言えば、あなたがしっかりと意識して予防をした行動が、遠いどこかで誰かの命を救うことにもなります。
さて、だいぶ話が固くなりましたが、最後に、最近はまっているアイデンティティーで、野沢雅子さんによるA・RA・SHIの動画を紹介します(笑)。免疫をつけるには笑いが一番!(笑)
皆さん、真剣になりつつも、あまり暗くなりすぎず、しっかりと予防をして、この未曽有の危機を共に乗り越えていきましょう。
この記事が少しでもあなたの幸せにつながりますように。
以上、ライフプライオリティーでした。